エアコンの水漏れは、いざ起こると非常に厄介なものです。修理費用がかかるだけでなく、室内の建材を傷めてしまう可能性もあります。しかし、日頃からちょっとしたことに気を配ることで、エアコンの水漏れを未然に防ぐことができるのです。今回は、数多くのエアコン修理を手掛けてきたプロの視点から、エアコン水漏れを防ぐための5つの習慣をご紹介します。これらの習慣を実践することで、安心してエアコンを使用し続けることができるでしょう。習慣その1は、「定期的なフィルター掃除を怠らない」ことです。エアコンのフィルターは、空気中のホコリやゴミをキャッチする役割があります。フィルターが汚れたまま使用し続けると、エアコンの冷却効率が低下するだけでなく、内部にホコリが侵入し、ドレンパンの詰まりやカビの繁殖の原因となります。フィルター掃除は、2週間に一度を目安に行うようにしましょう。掃除機でホコリを吸い取るだけでも効果がありますが、汚れがひどい場合は、中性洗剤で優しく洗い、しっかりと乾燥させてから取り付けてください。習慣その2は、「ドレンホースの出口を定期的にチェックする」ことです。ドレンホースは、エアコン内部で発生した結露水を屋外に排出する重要な役割を担っています。ドレンホースの出口が落ち葉やゴミなどで塞がれてしまうと、排水がうまくいかなくなり、水漏れの原因となります。定期的にドレンホースの出口を確認し、詰まっているものがあれば取り除くようにしましょう。また、ドレンホースが潰れていたり、折れ曲がっていたりする場合も、排水不良の原因となるため、ホースの状態も確認しておきましょう。習慣その3は、「室外機の周辺に物を置かない」ことです。室外機は、エアコンの熱交換を行う重要な役割を担っています。室外機の周辺に物を置くと、空気の循環が悪くなり、エアコンの効率が低下するだけでなく、ドレンホースの詰まりの原因となることもあります。室外機の周辺は常に風通しの良い状態を保ち、物を置かないように心がけましょう。習慣その4は、「エアコンを長期間使用しない場合は、適切な保管をする」ことです。エアコンを長期間使用しない場合は、内部にホコリや湿気が溜まりやすくなります。シーズンオフには、エアコンの内部を乾燥させるために、送風運転を数時間行い、その後、電源プラグを抜いて、カバーをかけて保管するようにしましょう。これにより、カビの繁殖やドレンホースの劣化を防ぐことができます。習慣その5は、「年に一度は専門業者による点検・クリーニングを行う」ことです。日頃のお手入れだけでは、エアコン内部の奥深くの汚れや、専門的な点検を行うことはできません。年に一度は専門業者に依頼し、エアコンの点検やクリーニングを行うことで、水漏れのリスクを大幅に減らすことができます。プロの目による点検で、早期に不具合を発見できることもあります。これらの5つの習慣を実践することで、エアコンの水漏れのリスクを大幅に減らし、快適なエアコンライフを送ることができます。