私が今のアパートに引っ越してきて初めての夏のことでした。洗濯物を干そうとベランダに出たとき、ふと軒下に違和感を覚えました。見上げると、そこには直径10センチほどの、灰色のシャワーヘッドのような形をした塊が…。そして、その周りを数匹の蜂が飛んでいます。「蜂の巣だ!」すぐに分かりました。種類はおそらくアシナガバチ。パニックになりかけましたが、まずは落ち着こうと自分に言い聞かせ、すぐに部屋に戻って窓を閉めました。賃貸物件で蜂の巣を見つけたら、まずは管理会社に連絡するのが筋だろうと思い、すぐに電話をかけました。状況を説明すると、担当者は「分かりました、すぐに確認して業者を手配します」と言ってくれました。ほっとしたのも束の間、問題はそこからでした。管理会社が手配した業者が来るまでに、数日かかると言うのです。その間、ベランダに出るのが怖くて洗濯物も干せませんし、窓を開けるのもためらわれます。蜂の巣は日ごとに少しずつ大きくなっているようにも見え、不安な日々を過ごしました。ようやく業者が来てくれたのは、連絡してから3日後のことでした。防護服を着た作業員の方が、手際よく巣に薬剤をかけ、あっという間に撤去してくれました。作業自体はすぐに終わりましたが、連絡してから駆除が完了するまでの数日間のストレスは相当なものでした。費用はもちろん管理会社持ちでしたが、もっと早く対応してほしかったというのが正直な気持ちです。この経験から学んだのは、賃貸物件でのトラブル対応は、管理会社や大家さんの対応スピードにも左右されるということ。そして、蜂の巣は本当にあっという間に大きくなるので、発見したらとにかく早く連絡することが重要だということです。もし、管理会社の対応が遅いと感じる場合は、再度連絡して状況を確認したり、緊急性を伝えたりすることも必要かもしれません。何事も早め早めの行動が、被害やストレスを最小限に抑えるコツなのだと痛感した体験でした。