その虫刺され大丈夫?病院へ行くべき水ぶくれ
ほとんどの虫刺されは、市販の薬と適切なセルフケアで数日のうちに改善しますが、中には医療機関での専門的な治療が必要となるケースも存在します。特に水ぶくれを伴うような強い炎症が起きている場合は、「たかが虫刺され」と侮らず、体のサインを注意深く観察することが重要です。では、どのような症状が見られたら、皮膚科などを受診すべきなのでしょうか。その判断基準となる、いくつかの危険なサインをご紹介します。まず、「水ぶくれの大きさや数」です。水ぶくれが一つだけでなく、広範囲に多数できている場合や、直径が500円玉を超えるほど異常に大きい場合は、アレルギー反応が非常に強く出ている証拠です。次に、「腫れの広がりと痛み」に注目してください。刺された場所だけでなく、その周囲の関節を越えてパンパンに腫れ上がったり、歩けないほど強い痛みを伴ったりする場合は、内部で炎症が広がっている可能性があります。また、「二次感染の兆候」も見逃せません。水ぶくれが破れた後、傷口が黄色く膿んでいたり、いやな臭いがしたり、腫れや赤みが日に日に増していく場合は、細菌感染を起こしている可能性が高いです。さらに、発熱や頭痛、吐き気、息苦しさといった「全身症状」が現れた場合は、アナフィラキシーショックの可能性も考えられるため、緊急を要します。これらのサインが一つでも見られたら、自己判断で様子を見るのはやめて、速やかに専門医に相談してください。正しい診断と治療を受けることが、重症化を防ぎ、きれいに治すための最短ルートなのです。