2026年2月
-
外干しの洗濯物に潜む衣類害虫の罠
天気の良い日に太陽の光をたっぷり浴びた洗濯物は、ふかふかで気持ちが良いものです。しかし、この外干しという習慣が、知らず知らずのうちに衣類を食べる虫を家の中に招き入れる最大の原因の一つになっていることをご存知でしょうか。ヒメカツオブシムシやイガの成虫は、花の蜜や花粉を求めて屋外を飛び回っています。その際、物干し竿に干された洗濯物を格好の休憩場所や産卵場所として利用することがあるのです。特に、白や淡い色の衣類は、虫にとって花の蜜がある場所と誤認されやすく、引き寄せられる傾向があります。彼らは非常に小さいため、洗濯物の繊維の隙間に紛れ込んだり、卵を産み付けたりしても、肉眼で確認するのは困難です。そして、私たちは何も知らずにその洗濯物を取り込み、きれいに畳んでクローゼットやタンスにしまいます。これが、虫たちにとっては最高のシナリオです。彼らは労せずして、暗くて安全で、幼虫の餌となる繊維が豊富な理想的な繁殖環境へとたどり着くことができるのです。この見えない罠を回避するためには、洗濯物を取り込む際のひと手間が重要になります。まず、取り込む前に洗濯物を一枚ずつ、バサバサと強く振りさばきましょう。これにより、表面に付着している成虫や卵を物理的に払い落とす効果が期待できます。また、取り込んだ洗濯物はすぐに畳まず、一度室内に広げてしばらく放置し、虫がいないか確認するのも良い方法です。もし可能であれば、乾燥機を使用したり、虫の活動が少なくなる日中に取り込むようにしたりするのも有効な対策です。気持ちの良い外干しの習慣を続けながらも、その裏に潜むリスクを正しく理解し、適切な対策を講じることが大切です。