服を食べる虫を家に入れないための水際対策
大切な衣類を害虫から守るためには、虫が家の中に侵入するのを未然に防ぐ「水際対策」が最も効果的です。一度侵入を許し、クローゼット内で繁殖が始まってしまうと、駆除には多大な労力が必要になります。そこで、彼らの主な侵入経路を把握し、それぞれに合わせた対策を講じることが重要です。まず、最も基本的な対策は窓やドアの管理です。衣類害虫の成虫が活発に活動する春から秋にかけては、網戸を必ず使用し、破れや隙間がないか定期的に点検・補修しましょう。玄関ドアの開閉は素早く行い、長時間開けっ放しにしないことを心がけるだけでも侵入のリスクを減らすことができます。換気扇やエアコンのドレンホースも意外な侵入経路となるため、防虫フィルターやネットを取り付けるのがおすすめです。次に、外干しの洗濯物です。これは虫にとって格好の侵入ツールとなります。洗濯物を取り込む際は、一枚一枚丁寧に振り、虫が付着していないか確認する習慣をつけましょう。特に白い衣類は虫が寄り付きやすいと言われています。可能であれば、虫の活動が活発になる夕方以降の取り込みは避け、日中の早い時間に行うのが理想です。さらに、外出先から虫を持ち込まないための注意も必要です。屋外で過ごした後は、家に入る前に衣服の表面を軽く手で払うだけでも効果があります。これらの対策は地道なものですが、継続することで確実に侵入の機会を減らすことができます。家は人間にとっての安らぎの場所であると同時に、虫にとっては格好の繁殖場所でもあります。その入り口を固く閉ざす意識を持つことが、衣類を守るための確実な一歩となるのです。